2015年9月14日月曜日
本日の魔法の呪文 120
"次のことは肝に銘じていただきたい。完全な直観に到達しようと思うならば、正常なものと異常なものを同時に、揺れ動き作用しあっている状態で眺めなければならない。"
ゲーテ形態学論集 木村直司編訳 植物メタモルフォーゼ論の展開 P247より抜粋
夢占いのようなシンボル解釈を、
昼間の夢=日常に持ち込むやり方を、現象占いと言ったりする。
日常をシンボル解釈することはまさに、
正常と異常という風に裁かず、起こっていることに耳を傾ける感じがする。
シンボルを勝手に解釈したり、ファンタジーの世界を現実にあてはめるなと言われる理由は、
ゲーテがいうような、こんな境地で世界を受け止める力がない人達が、
焦って偏った意味に決めつけ、それに凝り固まってしまうからなのだろうな。
2015年9月13日日曜日
本日の魔法の呪文 119
"普遍的、自然的宗教は、本来信仰を必要としない。というのは、創造し、秩序をあたえ、指導する偉大な実在は、自己の存在をわれわれに理解させるために、いわば自然の背後にかくれているという核心、このような核心は各人の胸におのずと湧きでるものであるからである。
よしんば人間が、彼を生涯のあいだ導くこうした確信の糸を時として見失うことがあっても、彼はまたすぐに、いたる所で、それをとりあげることができる。"
ゲーテ 詩と真実 第一部 山崎章甫 訳 P233 より抜粋
15年前頃の仕事場と、今の仕事場でおおきく異なっている点があるとすれば、
作業をする人々が、勤務時間中に一息つける、というゆるみを全く許さない、というところが大きな違いだと思う。
昔は、忙しさに緩急があり、どんな職場であっても、ゆるみの時間込みで時給が発生していた。
それが、今は時給発生中は、息をとめたままずっと作業をし続けなければならない、
という職場ばかりだ。
いつのまにそうなってしまったのかわからないが、それがあたりまえになっている。
が、これが愚かだということは、ある程度人間らしさを持っている人ならわかるだろう。
今の推奨されている生き方は、力まかせに肉を食べがんがん働き、病気になったら
「よくやったね」と褒められがっつり金を病院に払って死んでいく、というものだろうけど、
仕事中にゆるみを許さないシステムを組んだ場合、
かならず、機械が誤作動したり、ケアレスミスが発生してその取り返しに余計に時間がかかり、
結果的に作業が滞る、というかたちでバランスをとることになる。
どうせ休むなら、健康で有意義にその時間を使えばいいのに、
身体を壊し、寝込んで身動きがとれない状態でしか休めない、、
そういう在り方がどんどん極まって、究極的になってきていると思う。
そういう状態も全部踏まえた上で、淡々と醒めた状態でいつも自分でい続けたい。
2015年7月24日金曜日
本日の魔法の呪文 76
"「蛇を敬うことをお忘れなさるな」ランプを持った老人がいいました。
「あなたはご自分の命を、あなたの民はこの橋を、蛇からもらったのです。
この橋によって両岸がつながり、一つの国として活気づきました。
あの、ただよい光っていた宝石、蛇が犠牲にささげたそのなきがらが、
このりっぱな橋の基柱となり、その上に、蛇はわが身で橋を築きました。
後々まで小ゆるぎもしないでしょう」"
メルヒェン ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ 乾侑美子 訳 P54より
欠けたものどうしの引き合い、
相互依存はもういやだ、
ということがはっきりわかると、
欠けたもの同士での取引を望む人や場とのかかわりが起こらなくなる。
かかわりたくても、逆に嫌がられてもう関われない(笑)
ここまでくれば、もう大丈夫。
蛇は橋に変わったのだ。
2015年5月31日日曜日
本日の魔法の呪文22
"老人はすぐその宝石をかごにひろいはじめ、
おかみさんも手伝わねばなりませんでした。
ひろいおわると、
二人はそのかごを岸辺のすこし高くなったところへ運び、
老人はかごの中身をひとつ残らず流れに投じました。
リーリエもおかみさんも、
いくつか取っておきたいと思わないではなかったのですが。
宝石は輝きまたたく星のように波間をぬっていき、
流れ去ったのか、底に沈んだのか、誰にもわかりませんでした。"
ゲーテ メルヒェン 乾 侑美子 訳 P43 より
この作品、ノヴァーリスやエンデのインスパイア元だと言われていますが、
ほんとうに味わい深くておもしろいお話です。
ゲーテにとっての黙示録だということですが、
まさに、人間の魂の成長過程がきれいに描かれているなぁと思います。
美しき緑の星の映画の世界観に近いところがあります。
みかけたらぜひ読んでみてくださいな。
2015年5月26日火曜日
本日の魔法の呪文 17
"自然がみずからの秘密を、
だれかに打ち明けはじめる。
その人は、
自然を最も適切に注釈する芸術への抗しがたい憧れを感じる"
散文の箴言 ゲーテ より
毎日1枚お絵描きをしてここに載せていますが、
作品として観賞するためというより、
その日の心情メモみたいなつもりで載せています。
ワークショップなどでもし、こういったものをやりましょう、とお誘いをかけるとき、
たいていの人は、できあがったものがどんな風に見栄えがよくて、
それがいかに簡単にできるか、ということを重視します。
でも、わたしがこれに取り組んでいるのはほとんど全く反対の動機と目的で、
完成させて飾ることよりも、描く過程で、色が変遷していく様子を全身で
注意深く味わうことそのものに意味があると感じています。
非のうちどころなく整ったものをつくるのは、機械にまかせればいい。
そんなものをてっとりばやくつくったところで、
心は置き去りにされたまま。
たとえ1本の線しか引けなくても、
混ぜた色が思った通りにならなくても、
それを自分の意志により扱った、ということにより、
手に入れた力というものは、誰にも奪えない大切な生きる力だと思ってます。
そういったことを分かち合うことをじわじわはじめていきます。
登録:
投稿 (Atom)