"最近はいろいろな文献が日本でも出版されるようになりましたが、それでも神秘学は概念としてまだ非常に不明確です。いわば生まれかかっている学問領域であるということができます。
ですから、そういうことに関わってしまうと、どうも人生の大通りを歩くことができなくなってしまって、自分で歩いている道が果たして確実な道なのか、それともとんでもない脇道なのではないのか、という疑問がどんな場合にもついてまわると思うんです。
回り道をしていろんなことをやることは、むしろ神秘学を志す者にとっては、かえっていちばんそれらしい道を歩いていることになるのかもしれません。
何がどこに通じているのか、なかなかわかりませんから。
予感とか憧れのような不確かな感情に導かれて歩かされることも多いのです。"
神秘学オデッセイ 精神史の解読 高橋厳+荒俣宏 P20より抜粋
この本は今わたしの大のお気に入りで、まだちょっとしか読めていないのだけど、
おもしろいなぁと思って適当に気に入ってRTしてきた画像とか、
エピソードとか、好きで断片を拾ってきた詩だとか、
そういったことが、別に誰かに教わってそれを拾ってきたわけじゃないのだけど、
神秘学というストーリーでとらえたらどまんなかだった、、、ということが、
この本で全部裏が取れます(笑)
シラーの第九の話も、神秘学の視点からみたらどまんなかだったのか、、、
わたしは先に、こういった「教科書」にあたらなくてつくづく良かったと思っている。
自分のアンテナにひっかかったものを自分で精査していく、この過程こそが学びの真の喜びだと思うから。
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