2015年8月5日水曜日

本日の魔法の呪文 88





"アイヌの信ずるあの世は、この世とあまり変わりはなく、ただこの世とすべてがあべこべであるという違いがあるだけである。この世の右が左、左が右、昼は夜、夜は昼、夏は冬、冬が夏という違いがあるだけである。死ねば、人は祖先の待っているそういうあの世へいき、しばらくあの世に滞在して、また同族の子孫となってこの世へかえってくる。とすれば、すべての人は祖先の誰かの生まれ変わりで、人はすべてこの世とあの世を往き来する。"

古代幻視  梅原猛著作集 P26より抜粋


エネルゲイア領域とキネシス領域があべこべになっている、
ということをはっきり意識しはじめたのは数年前だったかな。
陰陽論は二元的になっており、
精神面(エネルゲイア領域)の陰陽と、肉体面(キネシス領域)の陰陽は反対になります。

これと、首のところで神経が交差して、右左があべこべになる、ということと、
全部つながりますね。

アイヌやインディアンの人達は、
エネルゲイア領域とキネシス領域がどう結びついているか、にとてもシビアな言葉を用いる。

彼らにH2Oという概念はなく、
「ブーツの中にたまってる水」「氷が溶けた水」
というように、別々の扱いになる。

イヌイットの場合でいうなら「松の木に積もった雪」の名前と、「熊の背中に積もった雪」
も別扱いになる(幻想神空海、の中で解説されていました。またこの本再読しなくっちゃ。)

この感じがまさに、
同じメタファーがあっても、落とす先によって黒魔術にも白魔術にもなる、
ということにシビアである様子に重なる。


そういう感じで、もうすぐ木星がデトリメントになる乙女座に入っていくけれども
(わたしにとってジュピターリターン)、

霊主肉従で生きていくならば、わたしはむしろデトリメントな配置を持つことがありがたいのではないか、と気づいた。

一般的な意味合いでの「幸福」というものは、物質的、唯物論的豊かさ。
とくに木星は増殖に絡む。
エネルゲイア領域を増殖させたいのなら、
これからの乙女座木星期はうってつけなのかもしれない、とちょっと思うのでした。

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