2015年6月24日水曜日

本日の魔法の呪文 46


"戦後に誕生した新興宗教の教祖のうちの何人かが、
ラジオ商を営んでいたことは、
一般にはあまり知られてはいない事実であるが、
ここには人の「たましい」と電磁波との興味深い関係が、
あからさまにしめされている。"

アースダイバー 中沢新一  P208  より抜粋

最近大阪版のアースダイバーも出ているので、
こっちも読んでみたいのですけど、
とりあえずみつけたのが東京版だったので読んでみた。

東京は何度か出かけたことがあるので、
土地が持つエネルギーと、縄文地図を照らし合わせた解説に
いろいろ納得する。

中沢さんの語り口が好きな理由は、
360度死角なく、きれいごとだけでない状態で世界をとらえているからなのだけど、
つくづく、東京という町、そして今の経済至上主義の状態が手に入れた
自由と豊かさ、というものが何に根ざしているか、
ということがよくわかる一冊だった。

それはそうなのだけど、
ここで語られている「自由」というものと、
わたしが常に念頭においており、感じているかろやかであたたかで、
冬の寒さのもつ厳しさにも似た「自由」というものは、
かなり質感が違うように思う。

うまく説明できないけど、ここで語られている「自由」は、
ほんとうの意味での自由でないが故にはらんでいるいろんな問題がある。

どっちかというと、御供えや犠牲あってこその自由の世界。
旧約聖書の世界なんですよね、今の東京は。
脅しがベースというか。

そのあたりのもやもやと、
霊の合理化問題、その延長にある電磁波を利用した今の暮らし、その弊害、
全部つながっているように思う。

今の暮らしの在り方をひっくりかえすわけにはいかないけれども、
ないと生きられない、とパニックになるのかならないのか。
このあたり大きな分かれ目。

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