2015年5月11日月曜日

本日の魔法の呪文 2



"やがて大人たちの笑い声も、ぼくたちのと混ざりあった。
オリビアおばとロジャーおじ、
ジャネットおばとアレックおじが、
果樹園を抜けて現れ、
一日の労働が終わった後たまにするように、
ぼくたちの仲間に加わったのである。
光と影の交錯する魔が刻が、苦労と心配を中断させてくれた。
そんな時ぼくたちは、大人がいつよりも好きになるのだった。
彼らが半分子供に立ち返っていたからだ。
ロジャーおじとアレックおじは、
少年のように草の中でのんびりと休んでいた。
うす紫のきわだって美しいプリントのドレスを着て、
首には黄色のリボンを巻き付け、
いつにもましてパンジーらしく見えるオリビアおばは、
腕をセシリーにまわして、ぼくたち全員にほほえみかけた。
そしてジャネットおばの母性的な顔からは、
苦労が絶えなさそうないつもの表情が消えていた。"

モンゴメリ ストーリー・ガール 第23章 夢はそんなものでできている より

今日の魔法の呪文は、
アボンリーへの道、というドラマの原作から抜粋です。

モンゴメリの作品の主人公は、
アンにしても、ストーリー・ガールのセーラにしても、
地でドリーミングを生きることを貫いています。

ですがこのシーン、
村に住まう普通の人々もみんな、
セーラのように一日中ではなくても、
一日の終わりにこうやって、
ドリーミングの世界にアンテナを切り換えています。
この感じ。

呪文として唱えるというよりも、
このシーンみたいな時間をつくってみる、
魔法がはたらく場をととのえる、というのが今日の鍵かな。

酒場がそういった役割を果たすことが多いと思うのだけど、
魔法を起こすためには、飲まない方が良いです(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿