2015年8月7日金曜日

本日の魔法の呪文 90



"高度の文化には、「アンバランス」は無い。
カタカムナでは、必要なものは、必要なだけ発達して居た。
アンバランスに発達するのは、人間の「欲望」がしからしめるのである。
そして欲望のままに妄動するのは、要するに、「カン」が鈍くなったからである。
一時的に繁栄し、トクをしたように見えても、やがて破綻がくる、
といふ事を、「カン」がわるければ見通せずに、欲望にふりまはされるわけである。
こうした事は、少々「カン」の良い人なら、
誰しも気づく事であるが、さて、それを、ハッキリと指摘し、
その解決の方法と、根拠を、示すことは出来なかった。"

相似象学会誌 相似象 第四号 五 余論 P259より抜粋

最近お野菜が高いなあと思うのですが、それでも運良く色とりどりの野菜が手に入り、
みょうが、きゅうり、芋の天ぷら、卵、ネギ、ゴマ、トマトをのっけて、
夕飯はカラフルな素麺をいただきました。

そういえば、宇野千代さんも、そうめんやカレーをつくるときに
色とりどりの野菜のおかずを用意して食べる、というエッセイがあったなぁ。

カンが悪い人に対して、「これはこうだから従え」と理詰めでかかわってもほんとうに無駄。
似たような別バージョンのシチュエーションが起こったとき、
彼らは全く何も学ばず、同じ過ちを繰り返すだけ。

彼らが自分ひとりで、そういうシチュエーションに直面したときに、
誰かに命令されたからではなく、自分のうちから「これしかない」と心から思える力、
カンの力を養う、ということは、いったいどうしたらいいかな、、
カンに関して、魚を与えず釣り方を教える、というのはほんとうに難しい。

そんなことをいつも思う。

とりあえず、わたしが扱える責任の範囲として、
息子だけは、カンが良いまま育ってほしいと思っている。

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