" 芸能とは、ぜったいにウケないといけない世界である。
芸術とは、ウケなくてもやらねばならない世界をもつことである。
あるいはこう言いかえてもいいかもしれません。
芸能とは、ひとびとに広く行きわたることがめざされている世界である。
芸術とは、深く行きつくことがめざされている世界である。"
「美しい」ってなんだろう? 美術のすすめ 森村泰昌 P120 より抜粋
森村さんが、中之島公会堂でやったイベントにでかけたのは、
もうどれくらい前だろう?
懐かしいです。
わたし自身が大事にしたいことは、
これです、と提示したり、
一般的な芸術の枠に入れることもどうやらとても難しそうだなぁ、
と時々気が遠くなりそうなのですが、
森村さんのこの定義、「ウケなくてもやらねばならない世界」というのにはっとしました。
それなら確かにわたしも芸術家である(笑)
宮沢賢治や、レオナルド・ダ・ヴィンチも、捉え方によったら、
大言壮語でなにひとつまともにやりきってないどうしようもない人達、
ということで一笑に付されて終わってしまう。
けれど、森村さんが定義したような「芸術」の視点からみれば、
彼らほど真摯に芸術を生ききった人はなかなかいない、ということになってくるだろう。
あらためて、自分の生き方が「芸能」ではなく「芸術」でありたい、
ということを大事にしたい。
何も、作品を売って食べている人だけが芸術家じゃないよね。
そんなことをあらためて思うのです。
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