"昨夜も私は長いことヴェランダに出て、
荒い風と、それに交る雨粒とに身をさらしていた。
今朝も斯うやって強い風に逆らって立っている。
何か烈しいもの、兇暴なもの、嵐のようなものに、
ぐっとぶっつかって行きたいのだ。
そうすることによって、
自分を一つの制限の中に閉込めている殻を叩きつぶしたいのだ。
何という快さだろう!
四大の峻烈な意志に逆らって、
雲と水と丘との間に屹然と独り目覚めてあることは!"
光と風と夢 中島敦 より
全肯定することの力強さについていろいろ思います。
自分の中に渦巻く気持ち全てを、感じていること全てについて肯定すると、
びっくりするくらい大きなエネルギーが沸き起こってくる。
わたしはどれだけ、わきおこる気持ちを否定し、
それと同時にエネルギーを抑え込んできたのだろう?
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