"「患者が主体的に本来の意味での狂気を貫き、
自己変革、相互変革を行うことが"なおる"ということです。
そしてもしあるべき心理臨床活動が存在するとすれば、
それはこの患者側からの変革に連帯し、
協力するものでなければなりません。
その場合変革の主体は患者であって、
心理臨床家ではありません。
(略)
ただ、患者が狂気を貫徹することを助けるような形での
心理臨床活動は果たして可能でしょうか。
現在の段階では少なくとも非常な困難があるようです。
もしそれが不可能であるならば、
患者の要請によるものは別として、
心理臨床活動をひとつひとつやめていくこと以外に
道はないのではないかと、
私は思うのです」
吉田おさみ 『臨床心理学研究』十四巻一号 "
心の専門家はいらない 小沢牧子 P90より
なおる、ということがどういうことか、
という意味づけにまつわる深い話。
アロパシーとホメオパシーの対比について
思いを馳せたことがあるひとならきっとぴんとくるはず。
外からみたときに見分けがつかなくても、
このあたりのスタンスがどうなのか、ということは
魔法の要だと思ってます。
レムニスカート∞ のマークをみればわかるように、
左右同じ大きさの〇がふたつつながっています。
わたし自身が、内にある狂気をしっかり引き受けて生きることが、
命の循環のはじまり。
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