2015年5月21日木曜日

本日の魔法の呪文 12



"高橋くんは私のことを知らないし、
誰かを癒そうと思って庭にいたわけではない。
自分が死んだ後にどうなるかも考えてなかっただろう。
ただのめりこんで夢中に庭を創り、
庭に創られていただけだ。
始めは彼の不自由な肉体からの逃避だったかもしれない。
しかし、だんだんと庭と彼は一体になって生命の歌を歌いだした。
人がそんなふうに打ち込んだなにかは、
必ず他の人の魂に届くのだろう。
私も燃やそうと思った。
私の命を、日々の中で。"

王国 その3 ひみつの花園 よしもとばなな より

ときどき、自分が何に突き動かされて生きているのか
わからなくなるときがあります。

そんな力に抗わず、その通り道に徹することができたらいいなぁ、
と最近とても思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿